全国には先進的な取り組みをしている自治体があります。
福井市「学校教育・中学校区教育と取り組みについて」
加賀市「高齢者お達者プランの取り組みについて」
しっかり視察勉強をさせていただきましたよ。
■7月27日 石川県加賀市「高齢者お達者プラン」
加賀市は2005年に加賀市と山中町が合併して現在の加賀市になりました。
市内に有名なは3つの温泉があります(山代温泉、片山津温泉、山中温泉)。私も昔、行ったことがありますよ。景気の良かったバブル期には観光客が年間400万人、現在では200万人になってしまったそう。
人口も2013年ころから1,000人規模で減少しています。高齢者比率も高いですね。
総人口69,837人(2015年4月)
65歳以上の高齢者は22,008人(31.5%)
要支援・要介護認定者は3,880人(17.3%)
第3期(2006年/平成18年~)介護保険事業計画から郊外の大規模施設整備をやめました。
小規模事業所の整備を計画的に進め、介護状態になっても、今まで通り住み馴染んだ生活圏内で過ごせる、24時間365日対応可能な小規模の施設配置を進めていました。
一般介護予防事業として「地域おたっしゃサークル」を開催しています。(2013年度は63カ所で開催)体力測定、身体機能検査、講師による運動と講座・創作活動を行なっています。
地域包括センター(包括相談窓口)地域福祉コーディネーターは、現在モデル事業1ケ所を2015年今年中に6ケ所に増やす計画です。
将来的に小学校区毎に1ケ所設立を目指しているそうです。
市には認知症専門医が16名配置され、認知症の早期発見のために「もの忘れ検診」も行われています。
加賀市の介護保険事業は3年に1度、社会情勢や実情を考慮し課題や取り組みの見直しが行われています。「当初予算より実質2億円ほどの余裕があり、保険料を下げた」とのこと。
高齢者の移動手段として「乗り合いタクシー」があります。2007年(平成19年)6月にバス路線が廃止され、住民自らアンケート、話し合いを行い、市・タクシー会社の協力を得てこの仕組みが作られました。
昨年2014年6月に「医療介護総合確保推進法」が制定されました。
今回の介護保険見直しは、要支援認定者を保険から外し、市町村事業(新総合事業)へ移行させるというものです。国は「住民主体の支援」(ボランティアなど)を推奨しています。
今年2015年4月から改定介護保険の多くが施工されています。
「要支援の保険外し・新総合事業」の実施時期・サービスの種類・基準・方法や内容などは市町村の裁量とされています。
長久手市では、2017年度に新しい制度が実施されます。
介護サービスを現在より後退させることなく、住民と介護関係者が連携し、加賀市の経験も活かして自治体に意見を上げていきましょう。
■2015年7月28日福井市の学校教育について学びました
福井市は小学校50校・中学校23校、長久手市は小学校6校・中学校3校。
福井市・教師・父兄が連携し、こどもたちの成長を主眼においた取り組みにたくさん学ぶところがありました。
3世帯同居や共働き世帯が多く、こどもが学校から帰宅しても一人で過ごすことがなく安心して過ごせる環境があります。結婚してからの定住率も高いそうです。
2005年(平成17年)度から中学校区単位で保育所・幼稚園・小学校・中学校の連携(お互いの授業の公開、交流、あいさつ運動、集団登校、いじめ防止、子育て支援)を進めています。
平成19年から2学期制を実施して、夏休みは補習が行われています。
2005年〜2010年(平成17年~22年)の取り組みの結果、不登校児童の減少・教員の指導力の向上などの成果があったとの評価でした。10年の取り組みを経、定着しつつあるとのこと。
全国学力・学習調査は全国高水準にあるそうです。結果を受けて、教育委員会は「自校の成果をチェックしてみましょう」といった細かい指導を行なっている成果でしょうか。
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